2021年06月18日

会員のおすすめ本の紹介(182)

2021年6月の例会で会員から寄せられたおすすめ本の紹介をします。




https://www.kadokawa.co.jp/product/322012000497/


『異端の祝祭』(芦花公園/角川ホラー文庫)

何をやっても上手くいかない人生を送ってきた島本笑美。就職活動も失敗続き。その原因は彼女は物心ついた時から生きている人間とそうでない人間の区別がつかず隙があると異形の者たちにまとわりつかれてしまう。そんな彼女だったが何故か大手企業「モリヤ食品」の若き社長・ヤンに気に入られ内定を勝ち取る。その後ヤンから特別な仕事を依頼された笑美だがそこでは「研修」という名の不可思議な事が行われていた。笑美を心配した兄は主に心霊現象を主に請け負う「佐々木事務所」に調査を依頼するが…

「モリヤ食品」で行われる「研修」という名の儀式に身震いする。笑美の調査を依頼された事務所の所長・佐々木るみと助手の青山が真相に迫る度に想像していなかった恐怖を体験する。
民俗学ホラー要素とカルトな現実的ホラー要素が合体されている作品。エンタメ色もありすごく面白かったです。
著者独特の表現は私の好きな部分であり、それが強調された前作『ほねがらみ』も面白く読めましたがミステリー要素のある『異端の祝祭』が個人的には好みです。
民俗学カルトが好きな方には特におすすめできる1冊です。
  

Posted by 佐賀ミステリ  at 19:01おすすめ本