佐賀ミステリファンクラブブログ

2022年2月の例会で会員から寄せられたおすすめ本の紹介をします。




https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784488028565

『名探偵に甘美なる死を』（方丈貴恵／東京創元社）

特殊設定ミステリのフロンティア、〈竜泉家の一族〉シリーズの第３作。
ＶＲ空間と現実世界が入り乱れた命がけの犯人当てゲームに、前２作の主人公たちが挑む。
精緻に組み上げられた謎解きと、思いがけない方向に膨らんでいく奔放なストーリー。
特殊設定ミステリの名手たる著者の才能がいよいよ全面開花したことを感じさせる、必読の１作。
  

佐賀ミステリファンクラブ2022年2月の例会を開催しました。

今月の例会もオンラインで実施しました。
17名の会員の参加がありました。

〇日時：2月13日（日）13時～17時
〇課題本：『自由研究には向かない殺人』
〇内容：
　①おすすめ本紹介
　②課題図書の感想
　③課題図書についてのフリートーク等

読書会では、
・手に取りたくなる邦題
・爽やかな青春小説で読みやすい
・主人公が魅力的で明るい
・公平な視点をもっている
・現代を舞台とし、SNSを駆使している
・内容を見ると、主人公がミスマープルでは怖くないが、主人公が女子高生なので怖い
・主人公に感情移入することを計算している
・謎解きの要素は薄い
・女子高生の皮を被ったハードボイルド
・ハードボイルドがここまで進化したかと感銘を受けた
・バランスのとれた形で描かれている
・家族の設定が秀逸。そこが主人公の明るさ、性格に結びついている
・ミステリの基本を押さえている
・厚いけど、どんどん読める作品
・操作の聞き取りが、レポート形式でさくっと記載されている
・今後、続編が気になる
・ラストの作り方が気になる
・ラストは映像的
・作品は自分に合わなかった
・日本では、この作品はどの賞に選ばれるのか気になる
などの意見が出て、賞の話やミステリ、特殊設定ミステリ、SF、新しい技術などの意見が出た有意義な会となりました。