2022年01月17日

会員のおすすめ本の紹介(193)

2022年1月の例会で会員から寄せられたおすすめ本の紹介をします。





https://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000014994/

『死まで139歩』(ポール・アルテ /早川書房)

今は亡き殊能将之さんが邦訳を強く切望していた作品!というだけでも読む価値のある、ツイスト博士シリーズ、12年ぶりの新訳です。

何やら事件の渦中にいそうで消えた謎の女。白紙を手紙を毎日運ぶ仕事をする男。「しゃがれた声の男」が背後にいる二つの出来事。
その声に導かれてツイスト博士はたくさんの靴が配された屋敷の密室の中で、既に埋葬されたかつての屋敷の主人の死体に遭遇する。

一体何が起こっているのかーー。
読者を翻弄する謎の数々が、やがてひとつに集約する手腕は見事です。
フランスのディクスン・カーと称されるアルテの、カーへのオマージュも楽しい。
副読本として『殊能将之読書日記2000-2009』を、是非どうぞ。  

Posted by 佐賀ミステリ  at 18:00おすすめ本

2022年01月16日

会誌『雨中の伽』第2号を発行しました。

佐賀ミステリファンクラブの会誌『雨中の伽(うちゅうのとぎ)』第2号を発行しました。




・サイズ:A5
・ページ数:172p

●価格
1冊当たり1,000円(税、送料込み)

●販売サイト
https://www.amazon.co.jp/dp/B0B36BSF6W

【目次】
ページ番号、表題、著者
006 巻頭言 薗田竜之介
008 ミステリーで巡る佐賀 宮田義弘
027 東京からはるばる参加するのはなぜ?ワクワク佐賀ミス体験記2 如月春日
032 ミステリテーマのボードゲーム 岩本直也
037 うろん人の炉辺閑話
047 うらなり惹句綴り「恋と愛」 いい仮言
054 映画『来る』についての親子の対話 宮田智&義弘
060 読書会を始めてみませんか 諸岡秀孝
065 ジョー・R・ランズデール ハップ&レナード・シリーズ覚書き 樹 智花 
077 異世界ミステリ入門
096 鬼の攪乱 貫く捜査 薗田竜之介
123 「女友達」 如月春日
128 灯篭流し~黄泉の優しい渡し守 月乃みと
147 なかったこと 竹本健治
171 佐賀ミステリファンクラブ活動記録  

Posted by 佐賀ミステリ  at 17:04会誌

2022年01月10日

会員のおすすめ本の紹介(192)

2022年1月の例会で会員から寄せられたおすすめ本の紹介をします。





https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480033482/


『エドの舞踏会』(山田風太郎/ちくま文庫)
明治政府の要人たちの妻を主役とする連作短編集。伊藤博文、山県有朋、森有礼、大隈重信、陸奥宗光……「偉人」として知られる政治家たちの
私生活の素顔が赤裸々に描かれ、その夫らと歴史の波に翻弄されつつも強かに生き抜いた夫人たちの人生が浮かび上がる。
鬼才・山田風太郎にしか書き得ぬ、痛快にして胸に染みわたる明治の裏面史。
  

Posted by 佐賀ミステリ  at 18:58おすすめ本

2022年01月09日

2022年1月の例会を開催しました

佐賀ミステリファンクラブ2022年1月の例会を開催しました。

今月の例会もオンラインで実施しました。
16名の会員の参加がありました。

〇日時:1月9日(日)13時~17時
〇課題本:『明治断頭台』
〇内容:
 ①おすすめ本紹介
 ②課題図書の感想
 ③課題図書についてのフリートーク等

読書会では、
・戦慄する傑作、何度も復刊されている名作
・ミステリ、歴史小説、時代小説を超えた山田風太郎小説
・数十年前の作品だが読みやすい
・忍法帖シリーズ以外の山田風太郎を初めて読んだ
・エンタメ作品で映像化しても面白いと思う
・実在の人物と小説の人物をうまくマッチングさせている
・史実と虚構を物語の力で融合させている、構想力と筆力がすごい
・歴史の流れも感じさせる作品
・ある作品の「図」がたまらなく好き
・滅びの美学を描いた作品
・明治という激動の世界を生きていた人がどのように生きていたかを知りたくなった
・明治という時代でしか成り立たないトリックがある
・最近、明治を舞台とした作品が増えてきている
・本作の構成は、後の作品に大きな影響を与えている
・『刀と傘』(伊吹亜門)も影響を受けていると感じた
・各作品はちょっとした違和感を残し、それをうまくまとめている
・ある人物を持ち込むことで、本格ミステリからは外れているが、外連味を発揮させている
・山田風太郎の明治物は、「現実の歴史を『よくできたフィクション』と考えて面白がる」作品の集大成。
・山田風太郎を読むたびに小説巧者ぶりに驚嘆させられる
などの意見が出て、山田風太郎論や歴史についても議論した有意義な会となりました。  

Posted by 佐賀ミステリ  at 16:57例会