2022年03月14日
会員のおすすめ本の紹介(195)
2022年3月の例会で会員から寄せられたおすすめ本の紹介をします。

〇『忍法封印いま破る』(山田風太郎/角川文庫など)
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000158119
徳川幕府の草創期において、その圧倒的な知性と先見の明によって恐れられた傑物・大久保長安が死去。長安の異才を受け継ぐ者が幕府の脅威となることを恐れた家康は、彼の遺児を胎内に宿す三人の女の抹殺を、伊賀と甲賀の忍者組に命ずる。
長安の子の一人であると同時に、伊賀組最強の忍者でもある怪童おげ丸は、頭領の命に背いて、三人の女と赤子を守る側に着くことを決断。組への忠義だてのために、必殺の忍法をあえて封印し、剣術のみで女たちを守ろうとするおげ丸に、甲賀忍者の精鋭五人が襲い掛かる。
巻置く能わざるストーリーと、奇想天外な忍法バトル、そして一読後に胸に染みわたる寂寥。まさに風太郎忍法帖の真髄と言うべき快作。

〇『忍法封印いま破る』(山田風太郎/角川文庫など)
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000158119
徳川幕府の草創期において、その圧倒的な知性と先見の明によって恐れられた傑物・大久保長安が死去。長安の異才を受け継ぐ者が幕府の脅威となることを恐れた家康は、彼の遺児を胎内に宿す三人の女の抹殺を、伊賀と甲賀の忍者組に命ずる。
長安の子の一人であると同時に、伊賀組最強の忍者でもある怪童おげ丸は、頭領の命に背いて、三人の女と赤子を守る側に着くことを決断。組への忠義だてのために、必殺の忍法をあえて封印し、剣術のみで女たちを守ろうとするおげ丸に、甲賀忍者の精鋭五人が襲い掛かる。
巻置く能わざるストーリーと、奇想天外な忍法バトル、そして一読後に胸に染みわたる寂寥。まさに風太郎忍法帖の真髄と言うべき快作。
2022年03月13日
2022年3月の例会を開催しました
佐賀ミステリファンクラブ2022年3月の例会を開催しました。
今月の例会もオンラインで実施しました。
13名の会員の参加がありました。
〇日時:3月13日(日)13時~17時
〇課題本:『予言の島』
〇内容:
①おすすめ本紹介
②課題図書の感想
③課題図書についてのフリートーク等
読書会では、
・前評判から色々な仕掛けの可能性を疑って読んだが、それでもラストで驚いた
・ところどころで感じていた違和感が、最後にすべて氷解するのが心地良い
・予言というテーマとミステリは相性が良い
・田舎に対するステロタイプな視線を批判するくだりで、色々と考えさせられた
・伏線となる箇所に付箋を貼りながら再読すると、付箋が足りなくなるほど密度が濃い
・面白いストーリーだが、人が多く死に過ぎてまとまりのない話という印象も受ける
・島の見え方が角度によって違うという描写が、作品の構造を暗示している
・同じような島を舞台にした別の作家の作品は、全くテイストの違う話で興味深い
・ただ話をひっくり返すだけではなく、それにより立ち上がる事件像こそが真の恐怖であることが重要
・真っ当なミステリの形にしたがらないところが、この作者らしい
・当初の想定と異なる方向からひっくり返してくる手際が見事
・ホラーとミステリを安定的な形で融合した小説という印象だったが、ラストで一気に不安に襲われた
・この真相のような事例を現実に知っているため、リアルな恐怖を覚えながら読んだ
・主人公の今後の人生が気になってしまう真相と終わり方
・途中までのストーリーが素晴らしいので、ラストで明かされるネタが余計な仕掛けに思える
・ある種の二重構造になっているため、中盤までの物語の印象がラストのネタで薄まってしまうジレンマがある
・かなり露骨な伏線を多く張ってくれているので、丁寧に拾っていくことで真相の見当がついた
・表紙の絵や巻頭詩、解説など、本全体に仕掛けが凝らされた1冊
などの意見が出たほか、同パターンのトリックを個々の作家が独自の手法で料理することの重要性や、
帯などの紹介文でネタの方向性をほのめかすことの是非、ホラーを読む読者は何を求めているのか、
などについて議論が交わされ、非常に有意義な会となりました。
今月の例会もオンラインで実施しました。
13名の会員の参加がありました。
〇日時:3月13日(日)13時~17時
〇課題本:『予言の島』
〇内容:
①おすすめ本紹介
②課題図書の感想
③課題図書についてのフリートーク等
読書会では、
・前評判から色々な仕掛けの可能性を疑って読んだが、それでもラストで驚いた
・ところどころで感じていた違和感が、最後にすべて氷解するのが心地良い
・予言というテーマとミステリは相性が良い
・田舎に対するステロタイプな視線を批判するくだりで、色々と考えさせられた
・伏線となる箇所に付箋を貼りながら再読すると、付箋が足りなくなるほど密度が濃い
・面白いストーリーだが、人が多く死に過ぎてまとまりのない話という印象も受ける
・島の見え方が角度によって違うという描写が、作品の構造を暗示している
・同じような島を舞台にした別の作家の作品は、全くテイストの違う話で興味深い
・ただ話をひっくり返すだけではなく、それにより立ち上がる事件像こそが真の恐怖であることが重要
・真っ当なミステリの形にしたがらないところが、この作者らしい
・当初の想定と異なる方向からひっくり返してくる手際が見事
・ホラーとミステリを安定的な形で融合した小説という印象だったが、ラストで一気に不安に襲われた
・この真相のような事例を現実に知っているため、リアルな恐怖を覚えながら読んだ
・主人公の今後の人生が気になってしまう真相と終わり方
・途中までのストーリーが素晴らしいので、ラストで明かされるネタが余計な仕掛けに思える
・ある種の二重構造になっているため、中盤までの物語の印象がラストのネタで薄まってしまうジレンマがある
・かなり露骨な伏線を多く張ってくれているので、丁寧に拾っていくことで真相の見当がついた
・表紙の絵や巻頭詩、解説など、本全体に仕掛けが凝らされた1冊
などの意見が出たほか、同パターンのトリックを個々の作家が独自の手法で料理することの重要性や、
帯などの紹介文でネタの方向性をほのめかすことの是非、ホラーを読む読者は何を求めているのか、
などについて議論が交わされ、非常に有意義な会となりました。