2022年05月17日

会員のおすすめ本の紹介(203)

2022年5月の例会で会員から寄せられたおすすめ本の紹介をします。


https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784103522348

『#真相をお話しします』(結城真一郎/新潮社)

珠玉の短編集。
その中でも第74回日本推理作家協会賞を受賞した「#拡散希望」が一押し。
現代を舞台とし、進化し続けるミステリ。
本格ミステリとして、フェアを貫こうという精神が素晴らしい!
真相を知りたくなる1冊
今年のミステリも豊作!  

Posted by 佐賀ミステリ  at 20:29おすすめ本

2022年05月16日

会員のおすすめ本の紹介(202)

2022年5月の例会で会員から寄せられたおすすめ本の紹介をします。



https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784065273500

『神薙虚無最後の事件』(紺野天龍/講談社)

大学生二年生の白兎(はくと)は、アパートの隣に住む一つ年下の後輩・志希(しき)に淡い恋心を抱いていた。
二人が自宅に向かう路上、体調を崩し倒れこむ女性、唯(ゆい)と出会う。彼女が手にしていたのは、唯の父、御剣大(みつるぎ・まさる)が著した20年前のベストセラー『神薙虚無(かんなぎうろむ)最後の事件』だった。
「神薙虚無」シリーズは、実在した名探偵・神薙の活躍を記したミステリで、シリーズ最終巻では解かれる謎を残したまま完結となり、ミステリ好事家の間では伝説となっているという。
白兎と志希は、唯の依頼で大学の「名探偵倶楽部」に所属する金剛寺とともに、作品に秘められた謎を解こうとするのだがーー。

令和の時代にこれほど外連味あふれる作品が読めるとは!
20年前に書かれた作中作、『神薙虚無最後の事件』。
20年前って、そんな時代だっけ?と思う気持ちはあれど、作者の筆力により「こまけぇこたぁいいんだよ!!」とばかりにねじ伏せられる。
しかし、謎解き部分は打って変わって緻密でフェア。
謳い文句どおり、新たな多重解決ミステリの金字塔
美しい解決編に脱帽。
今年のミステリも豊作!  

Posted by 佐賀ミステリ  at 21:34おすすめ本

2022年05月16日

会員のおすすめ本の紹介(201)

2022年5月の例会で会員から寄せられたおすすめ本の紹介をします。


https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784334914646

『入れ子細工の夜』(阿津川辰海/光文社)

1話目「危険な賭け〜私立探偵若槻晴海」
2話目「2021年度入試という題の推理小説」
3話目「入れ子細工の夜」
4話目「6人の激昂するマスクマン」

珠玉というにふさわしい短編集。
コロナ、入試改革など、世相の変化にあわせた作品が面白い。
お気に入りは「2021年度入試という題の推理小説」。大学入試試験に「犯人当て」が出題されることで起きるドラバタ劇。これが面白くないわけないでしょう?
今年のミステリも豊作!  

Posted by 佐賀ミステリ  at 20:13おすすめ本

2022年05月14日

会員のおすすめ本の紹介(200)

2022年5月の例会で会員から寄せられたおすすめ本の紹介をします。




https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784065273470

『爆弾』(呉勝浩/講談社)

些細な傷害事件で、とぼけた見た目の中年男が野方署に連行された。
たかが酔っ払いと見くびる警察だが、男は取調べの最中「十時に秋葉原で爆発がある」と予言する。
直後、秋葉原の廃ビルが爆発。まさか、この男“本物”か。さらに男はあっけらかんと告げる。
「ここから三度、次は一時間後に爆発します」。
警察は爆発を止めることができるのか。

ありきたりの表現であるが、手に汗握る、ページを捲るのが止められないサスペンス。
取調室の緊迫感にひりひりする。
犯人のぬらぬらしたつかみようのない造形も不気味。
4月のNo1。

  

Posted by 佐賀ミステリ  at 10:44おすすめ本

2022年05月10日

会員のおすすめ本の紹介(199)

2022年5月の例会で会員から寄せられたおすすめ本の紹介をします。




https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784065268148

『競争の番人』(新川帆立/講談社)

「私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律」(独占禁止法)を司る役所「公正取引委員会」(公取委)
主人公は公正取引委員会の審査官。
検察、警察、麻取、海保と、正義に関わる職種は様々あるが、公取委を題材にしたのは新鮮。
下請けいじめの調査、殺人未遂、関係者の自殺等様々な事項を一つにまとめ上げるて解決させる作者の力量はすごい。
こちらも映像化してほしい。  

Posted by 佐賀ミステリ  at 19:47おすすめ本

2022年05月10日

会員のおすすめ本の紹介(198)

2022年5月の例会で会員から寄せられたおすすめ本の紹介をします。




『最後の一撃』(エラリイ・クイーン/ハヤカワ・ミステリ文庫)

巨匠クイーンがタイトル通りの「最後の一作」のつもりで書いたとされる、推理作家人生の集大成と言うべき作品。
作者クイーンと探偵エラリイが生誕した1905年に端を発し、彼らがデビューした1929年を舞台に繰り広げられた難事件が、本作発表年の1957年に決着する。
国名シリーズや悲劇四部作といった初期作品から、ライツヴィル物に代表される後期作品まで、本格ミステリというジャンルと格闘し続けてきたクイーンの軌跡を知っている読者であれば、必ずや深い感慨に浸ることになるであろう。
  

Posted by 佐賀ミステリ  at 18:00おすすめ本

2022年05月09日

会員のおすすめ本の紹介(197)

2022年5月の例会で会員から寄せられたおすすめ本の紹介をします。




https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784591172513


『ルームメイトと謎解きを』(楠谷佑/ポプラ社)
全寮制男子校霧森学院の旧寮「あすなろ館」。
主人公兎川雛太は、鷹宮絵愛と同室となるが、鷹宮は動物にしか心を開いていない変人だが、優れた頭脳の持ち主だった。
ある日、校内で生徒会長の湖城龍一郎が何者かに殺害される。現場の状況から犯行が可能なのはあすなろ館の住人だけだった……


時代設定は現代ながら、全寮制の学校を舞台とすることで、特殊設定のような効果を発揮することに気づき脱帽。
今回は殺人事件だが、彼らが日常の謎に挑む姿も見てみたい。

  

Posted by 佐賀ミステリ  at 19:40おすすめ本

2022年05月08日

2022年5月の例会を開催しました

佐賀ミステリファンクラブ2022年5月の例会を開催しました。

今月の例会は対面とオンラインで実施しました。
対面12人、ZOOMで5人計17人の参加がありました。


〇日時:5月12日(日)13時~17時
〇課題本:殺しの双曲線『』
〇内容:
 ①おすすめ本紹介
 ②課題図書の感想
 ③課題図書についてのフリートーク等

次のような意見がでました。
・作風で余計な描写がなく、古さを感じなかった
・各パートで作風が違う
・複数の事件を扱っているが間延びしたところがなかった
・この時代に錯綜的でアクロバティックな作品を書いていることに驚いた
・場面展開がすごいと感じた
・後の作家への影響は大きいと感じる、歴史的にも重要な作品
・この動機は当時の日本人には刺さるのでは
・いや、この動機は現在日本人に、より刺さるのでは
などの意見が出るとともに、題名の意味についてや、作品の句読点の使い方、作品の映像化の話などにも話が及び、有意義な会となりました。  

Posted by 佐賀ミステリ  at 18:43例会