2021年06月14日
会員のおすすめ本の紹介(178)
2021年6月の例会で会員から寄せられたおすすめ本の紹介をします。

https://www.futami.co.jp/book/index.php?isbn=9784576210650
『幻視者の曇り空』 (織守きょうや/二見書房)
ミステリなのでネタバレを避けてなんとか感想を書ければと思う次第ではありますが、これがいつも難しい。
出来ればお読みになってからをオススメ。
「だまされたよね」と言いあいたい。
久守は幻視者だ。いろいろなものが視える。その彼が、巷を騒がせる連続殺人犯と思しき人間をみつける。もちろん幻視だ。
さて犯人は解っている。問題はどうやって警察を動かすか。
証拠を見つけるために、彼に近づく。
だが彼はとても感じがよく、しかも才能だってある。こんな友人がいる毎日は楽しいはずなのに、彼は殺人者なのだ。
――その笑顔は本物なのか、それとも本当の顔は別にあるのか。
そのかかわりの中で、もしかしたら止められるかもしれないという期待も抱く。
久守の行動は読者の予想と希望だ。いくつかの予想と、その反転。こうなるだろうなと仮定するものが、裏切られていく。一緒になって絶望し、また期待する。心地よく裏切られる。その繰り返しが楽しい。
ミステリの面白さを違った角度から見せてくれる作品である。
幻視者の幻視に嘘はない。それを上手く利用してミステリに仕立てる手わざと、結末の心地よい騙され方に、誰かとネタバレのうえで語りたくなる一冊だ。
装丁装画のインパクトも含め!
ちなみにこれを読んでカレーを、それもとても美味しいごはんで食べたいと思ったのは、私だけではないと信じたい。

https://www.futami.co.jp/book/index.php?isbn=9784576210650
『幻視者の曇り空』 (織守きょうや/二見書房)
ミステリなのでネタバレを避けてなんとか感想を書ければと思う次第ではありますが、これがいつも難しい。
出来ればお読みになってからをオススメ。
「だまされたよね」と言いあいたい。
久守は幻視者だ。いろいろなものが視える。その彼が、巷を騒がせる連続殺人犯と思しき人間をみつける。もちろん幻視だ。
さて犯人は解っている。問題はどうやって警察を動かすか。
証拠を見つけるために、彼に近づく。
だが彼はとても感じがよく、しかも才能だってある。こんな友人がいる毎日は楽しいはずなのに、彼は殺人者なのだ。
――その笑顔は本物なのか、それとも本当の顔は別にあるのか。
そのかかわりの中で、もしかしたら止められるかもしれないという期待も抱く。
久守の行動は読者の予想と希望だ。いくつかの予想と、その反転。こうなるだろうなと仮定するものが、裏切られていく。一緒になって絶望し、また期待する。心地よく裏切られる。その繰り返しが楽しい。
ミステリの面白さを違った角度から見せてくれる作品である。
幻視者の幻視に嘘はない。それを上手く利用してミステリに仕立てる手わざと、結末の心地よい騙され方に、誰かとネタバレのうえで語りたくなる一冊だ。
装丁装画のインパクトも含め!
ちなみにこれを読んでカレーを、それもとても美味しいごはんで食べたいと思ったのは、私だけではないと信じたい。