2021年12月12日
2021年12月の例会を開催しました
佐賀ミステリファンクラブ2021年12月の例会を開催しました。
今月の例会もオンラインで実施しました。
13名の会員の参加がありました。
〇日時:12月12日(日)13時~17時
〇課題本:『アデスタを吹く冷たい風』
〇内容:
①年間ベスト本の紹介
②課題図書の感想
③課題図書についてのフリートーク等
読書会では、
・最近の作品のように下手に連作としての構成を意識せず、純粋に1作ごとの短編に力を入れている点に好感がもてる
・翻訳者が使っている日本語の語彙がとても豊か
・一般的なミステリが前提としている民主主義的な社会が成り立っていない状況を、あえて描こうとする挑戦
・テナント少佐ものが4作で終わったのはもったいない、もっと探偵の人となりが知りたかった
・発表当時はまだソ連がスターリン政権下で、その時代背景が色濃く反映されている
・テナント少佐ものの設定は、栁広司の『ジョーカー・ゲーム』を想起させる
・単に謎を解くだけではなく、事態の政治的解決をどう図るかを通じて探偵役のキャラを立てるというのは、面白いアプローチ
・人間心理の死角を突く面白さを、分かりやすく平易な形で描いている
・逆説的なネタによって社会風刺を行うという発想は、チェスタトンを彷彿とさせる
・探偵役が自身にとっての正義の所在を探す物語なので、ハメットやチャンドラーなどに似た読後感がある
・非シリーズ短編は『世にも奇妙な物語』を思わせるテイスト
・「玉を懐いて罪あり」は邦題のセンスが非常におしゃれ
・原題の 'The Fine Italian Hand' には「政治上のずる賢さ」という意味があり、作品のテーマを端的に表している
・作者が文学研究者であるためか、全体的に読者の教養を試すような分かりにくい書き方がされている
・15世紀のイタリアの歴史がミステリの題材になり得ると思いついた、最初の着眼が凄い
・あえて発表順と収録順を入れ替えるなど、構成まで含めてアイディアの行き届いた傑作短編集
などの意見が出て、非常に有意義な会となりました。
今月の例会もオンラインで実施しました。
13名の会員の参加がありました。
〇日時:12月12日(日)13時~17時
〇課題本:『アデスタを吹く冷たい風』
〇内容:
①年間ベスト本の紹介
②課題図書の感想
③課題図書についてのフリートーク等
読書会では、
・最近の作品のように下手に連作としての構成を意識せず、純粋に1作ごとの短編に力を入れている点に好感がもてる
・翻訳者が使っている日本語の語彙がとても豊か
・一般的なミステリが前提としている民主主義的な社会が成り立っていない状況を、あえて描こうとする挑戦
・テナント少佐ものが4作で終わったのはもったいない、もっと探偵の人となりが知りたかった
・発表当時はまだソ連がスターリン政権下で、その時代背景が色濃く反映されている
・テナント少佐ものの設定は、栁広司の『ジョーカー・ゲーム』を想起させる
・単に謎を解くだけではなく、事態の政治的解決をどう図るかを通じて探偵役のキャラを立てるというのは、面白いアプローチ
・人間心理の死角を突く面白さを、分かりやすく平易な形で描いている
・逆説的なネタによって社会風刺を行うという発想は、チェスタトンを彷彿とさせる
・探偵役が自身にとっての正義の所在を探す物語なので、ハメットやチャンドラーなどに似た読後感がある
・非シリーズ短編は『世にも奇妙な物語』を思わせるテイスト
・「玉を懐いて罪あり」は邦題のセンスが非常におしゃれ
・原題の 'The Fine Italian Hand' には「政治上のずる賢さ」という意味があり、作品のテーマを端的に表している
・作者が文学研究者であるためか、全体的に読者の教養を試すような分かりにくい書き方がされている
・15世紀のイタリアの歴史がミステリの題材になり得ると思いついた、最初の着眼が凄い
・あえて発表順と収録順を入れ替えるなど、構成まで含めてアイディアの行き届いた傑作短編集
などの意見が出て、非常に有意義な会となりました。